●災害時の活動
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震災に際して、ボランティアで仏像レスキュー活動、応急修復活動を行います。

自治体の指定文化財でなくとも地域の歴史をあらわす大切なものです。ご依頼をいただかないと活動出来ませんので、ご相談下さい。

気をつけることは、
・御像は雨に当たらないところに避難(雨に当たると表面の彩色や漆塗り、金箔が剥がれる恐れがあります)
・御像は直射日光が当たらないところに避難(乾燥して木が割れたり、紫外線で表面が傷む恐れがあります)
・余震が続いて心配なら、御像を台座から降ろし寝かせておく。
・御像が濡れてしまったら、日陰で陰干しして乾かす(風や日向に置くと木が割れてしまいます)。
・外れた部材は、どんな小さなものでもとっておく。部材があれば、修理は簡便になります。
・変な塗り直し修理に出してしまわない(これまでの御像の歴史が覆い隠されて新品になってしまいます)



自治体指定文化財・未指定の御像への処置。
手がとれたり、足が取れたり、首がとれたりしたのを処置しました。


仁王様の首が落ちてしまったのを処置しました。






三十三観音が地震で落下して、部材が外れてしまったのを、二日間かけて処置しました。


高いところから落下してしまって、部材が外れていたのを接合し、お顔の中に記録として、和紙に墨書していただいたものを納入しました。



●中越沖地震での活動

1.柏崎市 新潟県指定文化財 木造聖観音立像(平安時代)のレスキュー

堂内は壁が落ちるなどしていました。
厨子ごと倒れてしまっていました。
散乱したガラスをとって、下から覗くと、頭が厨子にひっかかった、御像がいました。直接床にたたきつけられなくて助かりました。
毛布に寝かせて、折れてしまった指先が、無くならないようにしました。損傷が軽微で済みほっとしました。


2.柏崎市 新潟県指定有形文化財 銅造千手観音坐像(鎌倉時代)

光背の部材が脱落していました。


3.柏崎市 未指定 木造大日如来坐像(江戸時代)

光背が縦揺れによって、抜けてしまっていた。挿し直すのみを行いました。


4.柏崎市 未指定 木造不動明王立像(江戸時代)

光背の部材が脱落していました。再接合しました。




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仏像文化財保存サポート地域歴史文化財保存支援
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新潟県田上町


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