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設立趣旨

地域の歴史・文化財は、経済構造の変化、過疎・信仰観の変化など様々な問題を抱えその保存に課題を持っております。昨今、地域の方々だけの力だけでは、伝えていくのに困難な場面に出会うこともあります。また、自治体の力をたのみにすることも難しい状態にあります。それらの保存を支援し、次の世代に手渡していく手段の構築が急務となっております。特に仏像文化財の分野は、調査・研究・保存共に他の分野に比べて遅れている観があります。(ここでいう文化財とは、歴史、文化が育んだ大切なものという広い意味です)


これら地域の歴史の「あかし」は、日本文化全体の厚みを体現するものです。広くみなさんで伝える努力をしていかなくてはならないと考えます。

それらの保存を支援していく活動を行いたいと考え設立にいたりました。

また、地域に残されている歴史・文化財は、その価値をその場にいる方々はなかなか認識しづらいものです。外からみると「もったいない」と思うことがしばしばあります。そうした地域の歴史や文化を再確認することが必要です。今を逃すとそれら地域が育んだ文化が失われてしまう可能性があり、私達はその岐路に立っております。

まず、地域の歴史・文化財を再確認していただく必要があります。

そして、広く人々に知っていただく必要があります。

そして、その保存や修復をみなさんに支援していただき、地域を元気にする助けとなりたいです。


歴史学・郷土史・美術史の専門的な知識をお持ちの方はその知識によって、地域の歴史文化財の発見・発掘を行うことで、その保存に寄与することができます。実は、これは修復家なんかよりも地域の文化財の保存に対して非常に大きな力と影響力を持っております。これらの人の力なくしては今後地域の歴史・文化財を守ることはできません。

是非これらのご専門の方も保存というところまで目を向けていただきたいと思います。

皆様のご協力で自助を促進(調査・啓蒙活動などによる意識喚起)し、互助(会費を活用した保存支援活動)公助(勧進による支援)で支援していくような形態をとりたいと考えます。


これまで、仏像文化財修復工房の活動の中でも仏像修復という仕事を社会の中で確立していけるよう、HPや講演の際には一般の方にも知っていただけるよう努力を続けてまいりました。

修復という仕事とは別の次元で、地域の文化の保存活動を支援して行く本活動は位置づけたいと考えております。



観光に関するものや町並み保存などの、文化財の世界でも経済効果を生む分野には、補助が盛んに行われています。しかし、仏像彫刻はなかなかそういう経済効果はもたらさず、目を向けられておりません。
しかし、文書等には現れてこない地域の歴史を厳然と体現しているものです。

このままでは、中央の上澄みの文化は保護されますが、地域にのこされた日本文化の厚みは目も向けられず朽ちていってしまいます。地域にも縄文時代の遺跡が残っているように、縄文から中央と同じだけの人の営みが続いています。

やはり何か方策を講じなければならないことは確実です。。。


最終的には、こういう文化を守って行く活動に対価をお支払いしていただけるような社会を目指すというのが目標です。


現状ではどのような形態が文化財を守るために一番合っているかというのが分からず、NPOというかたちはとらずに「仏像文化財修復工房」の下部組織として活動を開始することとしました。少しずつこの活動に適したかたちを探ってゆきます。そのあかつきにはNPO活動へ移行してゆきたいです。

活動を共にしていだける熱意のある方とも意見交換をしてゆきたいです。

ご指導やアドバイスなどをいただけると幸いです。

代表 松岡誠一

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仏像文化財保存サポート地域歴史文化財保存支援
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仏像修復に関しては仏像文化財修復工房
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